青く紅い日々

オリックス・バファローズと日常

光の射す方へ

2011.05.25 vs東京ヤクルト @明治神宮野球場
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オリックス・バファローズ 伊藤光 プロ初ホームラン
 
 
1本のホームランでこんなに感動したのは久々です。
 
プロ4年目 伊藤光
 
オリックスファンなら誰しもが知る、激動の3年間でした。
 
 
高校生ドラフト3巡目指名を受け、オリックスへ入団。
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(自分も同じ社会人4年目なのでこの同期?6選手はこの日以来注目して応援しています。)
 
「(目標とする選手は)同じ高卒でプロに入った日高捕手です」
「昔から呼ばれていて自分も気に入っている『ひーくん』と呼んでください。」
 
 
1年目
 
高卒ルーキーながら2軍で捕手の中で最多の43試合に出場。
 
今年の三ツ俣くんと同じように球団の育てたいという気持ちが伝わってきました。
 
マスクを外さず付けたまま勝利のハイタッチ。
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捕手になるために生まれてきた子か!とも思いました(笑)
 
 
2年目
 
当時の大石監督がひーくんを英才教育させるとして春季キャンプで1軍メンバーに抜擢。
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ここから、シンデレラストーリーが始まると思った矢先。
 
椎間板ヘルニア発症。除去手術で長期離脱。
 
当初3ヶ月後の復帰予定でしたが、シーズンを棒に振る。
 
 
3年目
 
グラウンドに戻ったが、試合に出られず苦悶の日々。
 
試合後、吉原コーチとのマンツーマン練習。
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ひーくんがイライラを抑えられず、練習が打ち切りになることもありました。
 
 
リハビリは自分・孤独との戦いとよく言われますが、ひーくんは1人ではありませんでした。
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新井監督が試合後、居残ってトスを上げたり、
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送球練習に付き合ったり、サポートをしていました。
 
 
若手選手のアニキ的存在で信頼も厚い、瓜野ブルペン捕手は、
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ひーくんがブルペンで投手のボールを受けるときに中腰になる度に、
 
「大丈夫か?」「いけるか?」「無理するなよ!」と優しく声をかけ続けてくれていました。
 
 
剛毛なゴンゾー先輩が、 
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自慢の胸毛を擦り付けてくれました。
 
 
そんな剛毛先輩が新井監督の逆鱗に触れて途中交代させられて、1人ブルペンでグレていると、
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そっと寄り添って励ましているひーくんの姿もありました。
 
 
目標とする日高先輩が得意のジョークで、
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和ませてくれました。
 
 
ひーくんの1軍初ヒットに身体が震えるほど喜んだと言う本屋敷コンデショニングコーチ。
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本屋敷さんの存在がなければ、当時2軍のコーチでなかったら、この劇的な復帰はなかったでしょう。
 
 
その年の6月5日。実戦復帰後初ヒットを放ち、1塁ベース上で号泣。
 
支えてくれた周りの方々への感謝の涙だったんでしょうね。
 
 
4年目
 
宮古島では、倒れこむまで白球を追い続けていました。
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満足に野球ができる喜びを感じているように見えました。
 
 
「今まで支えてくれた人たちに恩返しがしたい。今シーズンにかける思いは誰よりも強いです」
 
高知キャンプ時、記者の質問にそう話していました。
 
 
4月12日
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ついに掴んだ初の開幕スタメンマスク。
 
翌13日、1軍初ヒットを記録。
 
 
もちろん、復帰がゴールではなく、ここからがスタート。
 
岡田監督に色々ボヤかれてるみたいですけど、そんなものを跳ね除けて、
 
球界最高のキッチャーへの道を進んで行って欲しいです。
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伊藤光 さらなる光の射す方へ。
 
 
一方の剛毛先輩。
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かわいい後輩が1軍定着して2軍に戻ってこなくなったため背中も淋しげ・・・・。
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ゴンゾーにも光が射しますように・・・・。