夏の瞬き
高校野球100年の夏。戦後70年の夏。
王さんもナイスピッチングでした。
今日は甲子園へは行ってません。
2015年の、とある夏の日の観戦記です。
初めて、母校の応援に行ってきました。
大阪大会は入場料700円。初戦も同じです。
自分の母校は、毎年初戦敗退する高校。
いつも応援に行きたいと思いつつも、気付いたら敗退している。
母校の初戦も調べてみると、たまたま休みだったので、駆けつけました。
卒業して約10年。
応援に駆けつけた在校生の懐かしい制服、鞄、そして、
懐かしい先生方のお顔も拝見でき嬉しかったです。
相手は府内では名のある高校。
まぁ母校が普通に勝てる相手なんて存在しないんですけども・・・。
早々に先制点を許す展開。
身体は小さいけれど、負けん気は1番強そうなエース。
優しそうな顔をしているけど、身体は1番大きい4番バッター。
これは里中・山田!?リアル明訓高か?
3拍子揃ってそうな3番バッター。
明らかに力の差は感じるけど、
相手選手よりの気持ちよすぎる全力疾走、
1番目に付いたのは、相手キャッチャーのマスクを必ず拾って渡す。
試合開始から終了まで、どんな場面でも、拾っては渡す。
これは先生方の行き届いた教育の表れだと感じた。
終盤にはマスクを拾われ続けた相手捕手が
母校の打ち終わったバットを拾って渡してくれるようになった。
広がっていく点差。
マウンド上のエースが涙を流しながら投げていた。
監督先生「打たれても良いから3年間の想いを込めて投げろ!最後まで!」
その言葉に、さらにエースは涙した。
ラストボールは渾身のストレートで空振三振!!
最後は
何かよくあるスポ根ドラマみたいな感じになってますけど、これは実話です。
在籍中も数々のドラマを生んだ母校ですから、
卒業生のこのブログもいつも物語り口調になってしまっているのかもしれません。
試合が終わってから無性に校歌を歌いたかった!という悔しさに駆られる。
後輩たちにとってあっと言う間の夏だったという表現で良いのだろうか?
次の試合があるため、
泣き崩れる間も与えられず。
いつも紙面のちっちゃいスコアを見るだけでは、
一瞬の夏だったと思っていましたが、
毎年、母校が一瞬の夏ではなかったことが、この観戦でわかったような気がした。
球場外の隅っこでは、先生と後輩たちと見守った父兄の
涙のラストミーティングが行われていた。
後輩たちの次の人生に幸あれ。