KOBE 25th
使命
2020年1月 舞洲
一人で自主トレを行うT-岡田 選手
それに合わせて多くの報道関係者がゾロゾロと球場内へ。
オリックスファンが復活を期待する15年目のシーズン。
そりゃマスコミ各社も注目しますよ。
って、
誰もTの方を向いていない。
そして端に追いやられる。
というか心優しいTが気を遣って端に場所を移した。
多くの視線の先には
山本由伸
ちょうどこの日が始動の日。
「球界を代表する投手」「次世代のエース」の文字が躍る。
高校卒業から3年でここまで呼ばれる選手になる。
2月の清武キャンプでも大勢のマスコミがその動向を追う。
オリックス・バファローズが育てたのか、
それとも元々そうなるピッチャーだったのか、
どちらにしても、近くでこのピッチングを見れる幸せを感じた2020年。
「由伸が投げるから観に来た」ってファンの言葉をよく耳にしました。
そういうファンの期待にも応えての奪三振ショー。
勝ち負けは仕方ない。野球ってそういうスポーツですし、
バファローズってそういうチームですから。
2年連続の個人タイトル獲得。
これから球界の使命を背負って行く若者。
2021年もさらなる伝説を。
2020年シーズン、
2019年の16倍ものホームランを放ったT-岡田。
本人も言うように「復活」の途中。
復刻試合でホームランをよく打つのは今年も健在。
しかし、いずれもソロ。
2021年は大爆発の予感。って一応書いときます。
ファンの期待と夢をずっと背負う、それが使命。
leading us
「不甲斐ないシーズンになってしまいましたが・・・」
異例だった2020年シーズン。
いつもは監督が謝罪する本拠地最終戦セレモニー。
監督が不在の為、選手会長が挨拶し、頭を下げました。
やはり今年は「プロ野球史上初の6タテ」これが全てだったと思います。
それを最初の6連戦で成し遂げたのは流石の一言です。
若月健矢 選手会長にとって悔しいシーズンになりました。
監督辞任、それに伴い
ルーキー時代から教えを乞いていた、バッテリーコーチとの別れ、
不動の地位を奪われ、
イニング間のキャッチボールに出る毎日。
久々に被った先発マスクで、
「ベンチばっかり見るな!」と敵陣ベンチからのヤジを浴び、
その挙句に序盤で大量失点、途中交代。
それでもファンは知っています。強肩強打のクレバーなキャッチャー。
新背番号「2」からの逆襲。
2021年、最注目選手の一人です。
新たな選手会長に就いたのは、
間違いなく名実共にオリックス・バファローズ史上最強の選手会長。
34 吉田正尚 外野手
マスコミはなんでも「イチロー以来」と付けたがる。
言葉ではなく、背中でもなく、結果で私たちを引っ張って行ってくれることでしょう。
第1次中嶋政権
2016.03.15 ウエスタンリーグ開幕セレモニー @山口県岩国市由宇町
水本勝己 監督 水口拓弥 審判員 田口壮 監督
お三方のお人柄が良くわかる一枚。
あれから5年弱。
水口審判員はその階段を着々と登っている。
田口壮 当時2軍監督は既定路線と言われていた1軍監督にはまだなれていない。
水本勝己 当時広島カープ2軍監督が
2021年オリックス・バファローズのヘッドコーチに就任する。
これが1番の驚き。
まさかこの2人が同じチームになるとは。
身体がゴツく、コワモテ。
選手からの信頼が厚く、若手育成の実績あり。
オリックスが待ち望んだ人材ですね。
来季も二人三脚
厳しくも愛のある男
高山郁夫 投手コーチ
若手投手陣と向き合い続けた
来年も話題を攫え
辻竜太郎 打撃コーチ
小島脩平 打撃コーチ
高口隆行 内野守備・走塁コーチ
齋藤俊雄 バッテリーコーチ 田口壮 外野守備・走塁コーチ
風岡尚幸 内野守備・走塁コーチ
鈴木昴平 育成コーチ
入団から38年、ついに育成のトップへ。
別府修作 育成統括コーチ
上記に記載のないコーチ陣にももちろん期待しております。
1軍と2軍を決めずに全コーチで情報を共有する。
選手と同じようにコーチもその枠を争うということなんですかね。
全てを率いる。
中嶋聡 新監督
低迷しているチームの立て直せるのはもうこの男しかいない。
一番の武器は「1番、選手を見てきた」という
選手との絆。
一朝一夕では変わらないこのチーム。
それでも今年よりももっと素晴らしい瞬間を見せてくれると、
確信しています。
最強世代へ
ようやく、2020本拠地最終戦観戦記です。
あたかも今日観戦したかのように書きます。
24回戦@京セラドーム大阪
来季で栗山英樹監督は10年目のシーズンを指揮。
中嶋聡監督にも長期政権を望みます。
一番のポイントは顔です。
矢野謙次コーチ
先発・宮城大弥
山本由伸以来の高卒ルーキーで白星なるか?ラストチャンス。
も初回から2失点。
佐野皓大 第2打席
THE BLUE HEARTS 「電光石火」が流れる。
41を輝かせてくれてありがとう。
大下誠一郎 のタイムリーで迫る。
中嶋監督が手塩にかけて育ててきた打てる捕手。
頓宮裕真の豪快な逆転アーチ!
しかし、同点を許す。
野村ジェームス佑希 選手 20歳
アメリカ生まれ群馬育ち。素晴らしいバッターです。
18歳にして1軍の3番に名前を連ねた男
紅林弘太郎
「ここで打てばヒーローだと思った」
そう思って打てるのが、並みの高卒ルーキーではない。
勝ち越しタイムリーで同期の宮城くんに勝利投手の権利が生まれる。
ベンチもスタンドも願う
「宮城くんに勝利を!」
齋藤鋼記
吉田凌
漆原大晟
いつものオリックスなら1点くらいサッと取られて、
初勝利の権利を消す。でもこの日は違いました。
山崎勝己の登場で色々な想いが交錯して9回まで来た。
鈴木優
後輩の初勝利、受ける捕手の引退試合、自身の初セーブ。
1軍初のセーブシュチュエーションは
色々な重圧がかかった登板。
大田泰示選手の打球はほんまに行ったと思いました。
9回2アウト 中田翔 選手
こういう場面ではさらに注意しなければいけない選手。
逆転ホームランかゲームセットかどちらかしかないと思った。
打球が上がった瞬間のファイターズファンの歓声、
佐野皓大がフェンスギリギリで飛球をキャッチした瞬間の
バファローズファンの大歓声。
B 4-3 F
勝己さんの嬉しそうな表情が激闘を物語る。
いつものオリックスなら打球はフェンスを越えていた。
これからは「いつも」が「いつも」じゃなくなるオリックスになる。
その予兆を見ることができた1勝だと思います。
宮城大弥 念願の初勝利!
紅林弘太郎 決勝打!
高卒ルーキーが白星、野手がV打 は64年ぶりの快挙だそうで。
山崎勝己捕手から渡されたウイニングボール。
それは渡された託されたバトンのように感じました。
最強世代へ。
長きに渡って低迷しているオリックスを救うのはこの若い力たち。
節目節目で何回も言って、叶いませんでしたが、
今度こそ・・・。
叶えてくれると思います。確信しています。
舞洲に集った無限の可能性が、
思い描いている以上の未来を見せてくれるはずです。
勝つは己に克つより大なるはなし
「思い切って来い!」
プロ20年目 38歳のキャッチャーが声を掛ける。
プロ1年目 20歳のピッチャーが大先輩のミットを目掛けて投げる。
小柄な全身を使って。
マウンドには松山真之。
育成ドラフト8位入団のルーキーと
幾多の名投手のボールを受け、名場面を経験してきたベテランがバッテリーを組む。
これもプロ野球の醍醐味の一つであると思います。
2014年からオリックス・バファローズへ。
常に傍に誰かがいて、誰かと話をしている印象。
歳が近い選手はもちろん、外国人選手や若手選手も。
普段からコミュニケーションを取っているから、
試合中でもどんな選手に対しても声を掛ける。それがまた響かされる。
いつでも直向な姿勢も若手選手の見本。
幼馴染・中島宏之選手との一枚。
幼馴染2人共が高卒でプロ野球選手になって、
別々のチームで第一線で優勝も経験して、
そして、移籍して同じチームでプレーする。
って冷静に考えたら奇跡の連続ですよね。
意外性の一打
打率が低い選手が打つと全部そう言う。
・2011.10.18 オリックスのCS進出を阻んだ決勝タイムリー
・2017.07.27 逆転サヨナラタイムリー2ベース(ファーム)
・2018.04.28 2死満塁から同点2点タイムリー
・2020.10.29 現役最後のヒットがタイムリー(ファーム)
が記憶に残っています。
2020.11.06
引退試合。いつもと変わらない試合前。
8回ウラ ネクストに姿を表すと、沸くスタンド。
引退試合で試合終盤で途中出場はさらに感動的シュチュエーション。
ファンの声援に涙。
その勝己選手のコメントを見て、確かに最高の雰囲気だったと今思い出しました。
サードゴロ。最後の意外性の一打とはなりませんでしたが、
最高のスイングでした。
9回表 1点差リード。宮城投手の初勝利、
さらに鈴木優投手にプロ初セーブがかかり、
色々重なった自身の引退試合。
最後はもちろん勝利で飾りたい最終回のマスク。
2020年最後にして最高に願った瞬間だった気がします。
20年間、ホームを守り抜いた男。
己に勝ち、プロ野球で生き抜いて来ました。
最後は2軍にいることが多く、共にしてきた若い力が
その意思を受け継いでくれると信じています。
その人柄、その魅力で、末永くオリックス・バファローズを
指導していただきたいです。