ブランドン・ディクソンという侍
東京オリンピック2020野球競技。
アメリカ代表 ブランドン・ディクソン 投手のピッチングは特別に映りました。
同投手を始めて見たのは、2013年2月の宮古島市民球場。
その時は紅白戦。
制球難で四球を連発し、ランナーを溜めて痛打を浴びる。
同試合で好投した入団テスト中のマイク・シュルツ投手の方が良かったという印象。
2度目に見た同年3月、岡崎市民球場でのオープン戦で
来日初勝利。
オリックスは監督、コーチだってすぐに変わるし、日本人選手も入れ替わり激しいし、
その環境の中で、外国人選手が9シーズン居続けるって
ファンなら特別な想いが出るのは必須。
日本の文化、環境、人をリスペクトすることが日本で活躍する為の
最低限のことだとよく言われますが、
大人しい性格や落ち着きのある情緒を見ていると、
元々日本人に近しい心を持った優しき戦士だと思っていました。
荒木陽平 通訳との「人柄良過ぎるコンビ」を見れなくなるのも寂しい限り。
あの優しく落ち着いた空間を作り出すあの2人のお立ち台、
もう一度見たかった。
神戸の花火をひっそりと、見上げる姿。
最近で言うと、エップラーとかヒギンスは見ながら興奮したり、
しゃべったりしていましたけど、
ディクソンはじっと夜空をじっと見上げ、終わるまで微動だにしない。
表情を変えることなく黙々と投げるマウンド上の姿も、
それはまさしく、侍のよう。
オリックス・バファローズでの活躍が認められてのUSA代表入りで、
オリンピックメダル獲得なら、こんな嬉しいことはありません。
通算 49勝 34S 12HP
数字以上の記憶と思い出と優しさを頂いたような気がする。
でも低迷期だけ支えてチームを去るのは申し訳ない気持ちで一杯。
いつの日かまた。
BIG THANKS!!