青く紅い日々

オリックス・バファローズと日常

一歩ずつ、前へ

4日の試合後、コバケンが顔面捕球で騒がせている中、

一人の選手が黙々とボールを投げ続けていました。

伊藤光 捕手
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2008年 高校No1捕手と評されて高校ドラフト3巡目指名でオリックスへ入団。

その年のルーキーイヤーに高卒ルーキー捕手としてはオリックス球団初の1軍出場を果たした。

誰もがオリックスに若き正捕手が誕生すると思っていた。


20メートルなど明徳義塾時代から肩には自信があった。ルーキー年からウエスタンではチーム最多の40試合でマスクをかぶった。9月には1軍で試合にも出場したが「プロ相手に肩だけではだめ」と痛感した。昨秋キャンプから下半身の使い方を徹底的に反復練習。その成果で捕球後の二塁送球時間は1・8~1・9秒。送球時間は短縮され、スローイングの安定感も増した。
【09年春季キャンプ直後の記事より】

その徹底的な反復練習にヒーくんの華奢な身体は悲鳴を上げた。




同年4月14日に神戸市内の病院で椎間板ヘルニアの除去手術を受けて、

当初は約3カ月後に実戦復帰すると言われていましたが・・・。

1年間を棒に振り、

今年ようやく打席に立ったものの、未だにマスク被ってプレーできず・・・。

プルペンでピッチャーの球を受けることはできていますが、

試合中、キャッチャーに要求される急激な動きにまだ不安があるみたいですね。


吉原コーチ付きっきりでひたすらホームベース前のボールを拾ってセカンドへ送球するという動作を

繰り返し行っていました。
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自分が見る限り、「また悪化したらどうしよう」というの腰への不安と、

「早く試合に出たい」という焦りからくるイライラが伝わってきました。


この日もヒーくんのイライラを感じた吉原コーチが

「今日はこの辺にしとったろ。」と早々に練習を切り上げさせた。





ファンはヒーくんがどれだけ苦しんでいるのかは知ることはできない。

でも苦しんでいることは知っている。
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だから打席に立った時、自然と拍手が沸き起こる。


この苦難を乗り越えた先には必ず明るい未来が待っている。
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焦らず、じっくり、

一歩ずつ、前へ。


頑張れ!ヒーくん!